Fiio社から、USB接続のDAC「K3ES」が販売されます。前製品「k3」のDACチップを、旭化成エレ社製「AK4452」から、ESS Tech.社製DACチップ「ES9038Q2M」に変更した事で、S/Nと歪率が改善したことが特徴です。最大384kHz/32bitのPCMおよび11.2MHzのDSDに対応するのは、従来機種と同様です。使用上の違いはそれくらいで、外装デザインや内部の回路もそれに合わせたブラッシュアップになっています。なお、ヘッドフォンアンプには、従来機種同様に特注のオペアンプ「OPA926」が採用されているので、音質の傾向は従来通りかもしれません。音量調整は電子ボリューム方式で、その根本のLEDの色で、再生データがCDクラスか、ハイレゾか、あるいはdsdなのかが判断できます。ホストとの接続端子形状はUSB-Cで、ヘッドフォン出力は正面に通常のシングルエンド方式3.5mmφと、バランス方式の2.5mmφが用意されます。また、背面には光・同軸デジタル出力端子が用意され、大型のオーディオアンプなどへの接続も可能です。アナログライン出力はありませんが。珍しいのは、背面側に1.0/2.0の切り替えスイッチがあることです。これは、USB Audio Class1.0/2.0を切り替えるもので、前者は96KHz/24bitまでの対応になりますが、ドライバレスで使用できます。後者はそれ以上のフォーマットに対応しますが、Windows環境ではドライバが別に必要です。店頭予想価格は14850円前後とのことです。AppleMusicでのハイレゾ配信が行われることからも、こういう製品があった方がいいんじゃないかと思います。なお、バッテリーは内蔵しておらず、USBバスパワーでのみ動作します。
参照:K3ES
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