ニュースサイトのelectrekで、世界最大の石炭企業である中国のShenhua Groupが、太陽熱発電施設の建設に付いてSolarReserve社と契約を交わしたと発表しています。太陽光発電では24時間の発電は不可能ですし、出力も不安定になりがちです。そこで採用されたのがSolarReserve社の溶融塩型太陽熱発電システムで、これは太陽光ではなく、太陽熱を利用するシステムです。ミラーによって太陽光を集中させて溶融塩に蓄熱、その熱を利用してタービンを回し、発電すると言うシステムです。この方式により、24時間の発電を可能にしています。溶融塩型の場合、それ以前に使用されていた有機オイル型よりも高温にする事が可能になり、発電効率も上がると言う訳です。太陽光発電よりも安定した出力が期待でき、発電効率も悪くない事から、今後の発展が期待できます。難を言えば、集熱ミラーの為に広大な土地が必要と言う事でしょうけど。同様の方式の発電システムは、イタリアのアルキメデスソーラーエナジー社と提携した千代田化工社が、イタリアで実験プラントを建設していますが、規模的にはそれを大きく上回る様です。画像はCrescent Dunesに建設された同方式の太陽熱発電システムで、間違ってもセントアーバーAとか、バシュタールの地ではありません。少なくとも、暴走しても一国を吹っ飛ばす様な危険なものではなさそうです。今度こそ、美しい夜が得られるんでしょうか?
参照:World’s largest coal supplier building one of world’s largest solar power plants
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