月曜日, 3月 05, 2007

液体による破損

防水防塵目的に設計/生産された例外を除いて、多くのメーカー製品では液体をこぼす事によって、正常な動作を期待できなくなる。どれほど精密に組まれていても、本体が防水でない限りは、キーの隙間等から液体が入り込む事を防ぎきれない。専用に設計されている機種とは言っても、ロジックボードそのものが液体に浸らない様な設計になっているだけであって、ロジックボードが耐水設計になっている訳ではない。特にノートPCの場合には、キーボードのすぐ下がロジックボードであり、キーボードの周りにコーヒーカップ等を置くユーザーが少なくないため、被害が甚大になってしまう傾向がある。画像は、ノートPCにコーヒーをこぼした場合の腐食の状態で、液体をこぼしてから数日程度が経過している。見てわかる通り、中央から右側にかけての配線から、パーツか ら、通常とは違う状態にある事がわかると思う。これが、液体によるロジックボードの腐食である。この状態になると、ロジックボードはパーツとして再生する 事はできず、単なるオブジェでしかない。
人が呑む液体は、例え水道水であっても、水(H2O)以外の成分が含まれている。そのため、液体をロジックボードにこぼすと、この不純物が金属と劇的に反応して、ロジックボードを腐食させてしまうのだ。結果、正常に信号を伝達する事ができなくなり、動作不安定から動作しない状態になってしまう。この様な場合、メーカー判断では通常の故障とは異なり、ユーザーによるロジックボードの破損と判断され、一般の修理よりも高額な修理金額が請求されると言う訳だ。また、こぼしたのが糖分入りの飲料の場合、乾燥時にキーボード裏側に糖の結晶ができるため、キーを押すとガシャガシャと言う音がする様になり、キータッチも悪くなる。いくら安くても、このようなキーボードのジャンク品は買わない事だ。
キーボードカバーはある程度の防衛策にはなるが、根本的な対処方法ではない。周りにコーヒーカップを置かない様にすると言った対策と、それほど変わらないと考えていいだろう。また、ペットの排泄物は強い酸が含まれているためか、あっという間にロジックボードを破壊してしまう。とにかく、本体の周りに液体成分を置かない事が、予防の第一である。各位に於いては、十分に注意されたい。

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