パナソニック社から低温度差による熱発電に関する新技術の開発が発表されています。NEDOの「省エネルギー革新技術開発事業/先導研究/自立型システムのための熱発電デバイスの研究開発」プロジェクトの一環として検証が進められているものですが、新開発のチューブ型発電素子により、わずかに91度の温度差でも太陽光発電以上の発電を行う事ができたとしています。この辺りはいろいろと制限事項等はありますが、重要なのは利用価値が低いと考えられてきた温度差を利用可能になったこと。現代はこの程度の温度差が24時間提供されている施設は少なくないので、うまくすれば天候に左右されない発電が可能になるかも知れません。例えば、温泉の熱源を利用する地熱発電の代わりに、源泉の冷却を兼ねた発電を行う事が可能になれば、歓楽街が一転して見えない発電所に変わる事も夢ではありません。また、ゴミ焼却場等の様に、既に周辺に温水を提供している施設が、発電所として自給自足できる様になるのかも知れません。総合発電効率の高い火力発電所も可能になってきます。まだまだ夢物語ですが、期待してしまいます。
現時点では、まだ検証が進められている段階で、実用化と言う点ではもう少しの時間がかかりそうですが、将来に期待したいです。
参照:100度以下の低温熱で発電。余剰排熱を活用、熱発電チューブを開発
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