金曜日, 9月 03, 2010

iPodのラインナップの変更についての私見

今回のiPodのラインナップは、少なくともライターの方々の格好のネタになってしまった感はありますが、機能が削られた事が割りと不評を買っている様です。個人的には、機能的な再構成がなされて、iOS4へのシフトが始まったという感があります。
多くのニュース系のサイトでライターの方々が書いている記事では、「nanoから動画再生の機能とビデオ録画の機能が削られた」事が指摘されています。まぁ、それは事実ですが、それをもって、今回発表されたiPodが肩すかし等というのは間違っている様にも思います。極端な話、今回のnanoが違う名称だったら、誰も疑わずに受け入れたんじゃないでしょうか。例えば、mini IIとか、shuffle IIだったらこんな文句は出なかったでしょう。私が見たところ、今回のnanoはディスプレイ付きのShuffleですから。Shuffleの進化系と考えれば、通常の機能拡大路線として写りますし、音楽再生に特化したのも頷けます。商品の位置付けとしてnanoの名称はもらっていますが、本来は違う名称であるべき商品だと思います。では、従来のnanoの進化系はどうかと言えば、これはiPod touchになる訳です。元々、iPod touchはiPhoneとの共通部分が非常に多いので、コストダウン等の点でも開発を続ける価値があると判断されていたのでしょう。さらに、旧nanoのこれ以上の機能追加は、iPod touchやiPhone4と機能的に近づきすぎてしまうため、差別化がしにくい事もあります。現在の稼ぎ頭であるiPhone4や、そのサブセット的な位置づけのiPod touchを脅かす様になっては困るという判断からか、いったん、旧nanoの開発は終了させた。そう見ると、各機種の位置づけ等にも納得がいきます。推測に過ぎませんが、旧nano路線を止めたのは、iPhone4/A4チップの成功と言っても過言ではないでしょう。混乱に輪をかけたのは、機能的なラインナップが変更されたにも関わらず、アップルがマーケティング上の理由で名称を変更しなかった事です。
最後に、iPod classicが残った理由ですが、旧nanoのビデオ録画の機能はまだしも、動画再生の機能だけでiPod touchを選ぶかと言えば答えは微妙にノーです。そこで、既存の製品から動画再生ができるclassicが商品として残った訳です。何しろ、新規開発はありませんし、良い意味で枯れた技術ですから、あとは値下げする事も可能ですし。

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