AviationWeekに、原子力航空機に関する記事が掲載されています。原子力航空機と言うと、1950年代から60年代にかけて主として米国とソ連で開発が行なわれていましたが、実用機の実戦配備は行なわれませんでした。いずれも、熱源として原子炉を用いる空冷方式を流用したもので、放射線の遮蔽が十分に行なわれない事が実用に至らなかった理由の様です。英クランフィールド大学で構想されているのは、空中に浮かぶプラットフォームとしての航空機の動力源としてです。このプラットフォームは通常動力の航空機を離発着させる事ができる様になっており、大量の物資を少量ずつ配送する、言わば移動する配送センター的な約を果たします。とは言え、原子炉事故の危険性が常に伴うために離発着場所は固定され、放射線による被爆を防ぐためにクルージング中は無人で操作されるとなっています。
移動する配送センターと言うのはそれほど誤った考え方ではないと思いますが、常に原子炉事故の危険がある訳で、発生したときの被害が非常に大規模になる事が自明なため、研究レベルで止まるのではないかと。事故を防ぐために離発着場所を固定するのはいいのですが、ここから配送を行なう通常動力機による衝突の可能性も低くはないため、現実にはそぐわない様に思います。
参照:Nuclear-Powered Aircraft?
参照:原子力空母?(Google翻訳)
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