


X-51Aは無人機でもありますし、親機であるBー52で高々度まで運ばれてから空中投下され、ロケットブースターで加速されてからスクラムジェットに切り替えるという方式を取ります。スクラムジェットは将来の地上発進型宇宙往還機に用いられる予定のエンジンのベースで、主として超高速領域用のエンジンとして用いられる予定の技術です。今回の成功により、次々世代の宇宙往還機の実現の可能性が少しだけ上がったと思われます。
各種報道では「超高速ミサイル」の様な扱いをしていますが、それは的外れと言わざるを得ません。空中発射型のために即応性がなく、下手すりゃ、巡航ミサイルの方が先に目標に到達するんですが。単純に「米空軍の実験」と、ロシアのミサイルの記事の時期が重なったため、センセーショナルな面を出そうとしているだけでしょう。過去のXシリーズ実験機の実績、特にX-43を知っている人間は、ニヤニヤしながらその記事を眺めていた事でしょう。
参照:X-51 Waverider makes historic hypersonic flight
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