火曜日, 5月 25, 2010

新型ハイブリッドハードディスク

シーゲート社から、フラッシュメモリを搭載したハイブリッド形式のハードディスク「Momentus XTシリーズ」が発表されています。フラッシュメモリをバッファメモリ代わりに使用するハイブリッドハードディスクは、Windows Vista発売とほぼ時を同じくして販売開始になりましたが、性能を生かすためにはWindows Vistaが必要な事と価格が高めであった事、一般のパーツショップでの取り扱いが少なかった事等から、ほとんど普及しませんでした。今回、シーゲート社が発表したシリーズは、性能向上として
  1. 回転数を5400rpmから7200rpmに変更
  2. フラッシュメモリ容量を256MBから4GBに変更
  3. Windows Vista以外のOSでも使用可能
等を図っています。公表されているデータからは、明らかに7200rpmのハードディスクよりも高速で、ベンチマークテストの結果でもSSDに匹敵、テスト内容によっては上回ってもいます。重要なのはWindows Vista以外のOSでも高速動作が期待できることで、彼らの宣伝文句を使えば"Works in any standard laptop with any OS"ですから、Windows/Linux/MacOSX等でも使用が可能なはずです。
用意される容量は250GB/320GB/500GBの3機種で、インターフェースはSATA/3Gbps。搭載しているフラッシュメモリは4GBですが、SLCが採用されていますので、読み書きの速度や耐久性は十分でしょう。また、フラッシュメモリとは別に32MBのDRAMベースのキャッシュメモリも搭載されています。実売価格は7200rpmのハードディスクより上でしょうが、SSDよりも安価で済むはずです。ハイエンドのノートPCの内蔵用や、USB3.0接続のポータブルHD等の用途が向いています。
容量としては最大級という訳ではありませんが、スピードとしてはHD/SSDのいいとこ取りを目指してますから、ハードディスクと比べればかなりの性能向上が見込める様に思います。
参照:Momentus® XT Solid State Hybrid Drives

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