東芝からSCiB二次電池を搭載した無停電電源装置が発表されています。最大の特徴は、新規に搭載されたSCiB二次バッテリと言う事に尽きるんでしょうが、4000回の充放電サイクルと、合計出力1.6kwhというのはすごいです。放電した状態からフル充電にするまでには約8時間ほどの時間がかかりますが、400Wの情報機器を3時間連続して稼働させられるのは、最近の電力状況を考えると非常に有効なバックアップバッテリと言えるでしょう。充電も安価な夜間電力を利用する事でコストダウンを図れますし、ピーク時の電力消費を下げると言う意味合いからも有望視される製品です。とは言っても、ピークシフト云々に関しては明らかに後付けで、少なくとも、これ自身の開発段階では考慮されてはいなかった様に思われます。例えば、そのためのタイマー機能がついているかと言えばない訳ですし、切り替えは手動で行なう必要があります。人がいない時間帯で、どうやって切り替えろと。まぁ、ピークシフト云々は、「そう言う使い方もできます」レベルでしょう。また、SCiBバッテリの充放電サイクルは4000回ですから、1日一回の充放電でも10年以上使用可能なはずですが、製品としての寿命は5年とされています。新型の無停電電源装置として考えるならば高性能で、営業的な味付けがされた発表という感じでしょうか。サーバルーム用のバックアップ装置と考えると、非常に優れているのではないでしょうか。
参照:二次電池SCiBを搭載した蓄電池の発売について
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