NECからAndroid4.0ベースのタブレット端末「LifeTouch(R) L」が発表されています。ハードウェアとしてみた場合、OMAP4460/1.5GHzデュアルコアをベースに、1GBのRAMを搭載しています。ストレージ用のフラッシュメモリは16GB/32GBの2種類のモデルが用意され、120万画素/500万画素のカメラを内蔵します。ディスプレイは対角10.1"のワイド液晶で、解像度は1280x800。最大駆動時間はweb閲覧であれば13時間、動画再生であれば10時間となっています。オンラインでの販売価格は44940円/54810円。7/5以降の到着になります。
さて、問題なのは過去のPC販売の意識から、タブレット端末の販売に意識が切り替わってないのではという疑念があります。というのは、記者会見の言葉に「ハードウェアとしてだけみても、iPadと十分に張り合える製品」と述べちゃっている所です。この時点で、死亡フラグが立ったも同然です。iPadの強みは、iTunesを介したエコシステムの構築と、iTunesStoreを介した膨大なデータ/アプリケーションの配布形態にあると思ってます。従って、自力でデータ配布やエコシステムの構築をしない状態での販売は、全体としてはiOSデバイスに太刀打ちできないんじゃないかと思うのです。確かにクロック数は上ですから、ハードウェア「だけ」を見ればiPadには勝てるんでしょうが、それだけなんじゃないかと。50個のアプリがはいっているというのも、昔から国産のマシンにプリインストールされていたのと同じやり方ですよね。タブレット端末を求めているコンシューマって、単純にネットブックやウルトラブックを求めているのとは違うんじゃないですかね?ちょっと、コンシューマ向けモデルが爆死しそうな気がするんですけど。
参照:LifeTouch L(個人向け販売)
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