Alstom社から、水素燃料電池搭載の列車「Coradia iLint」がInnoTransで紹介されたと発表がありました。この列車システムでは、電力供給用の架線を必要としないのが特徴です。ではどこから電力を供給しているかと言うに、最上面に水素燃料電池を搭載しており、その電力でモーターを駆動して動作します。単純に言えば、地方路線のディーゼル列車の水素燃料電池版と言っていいんじゃないかと。各部の動作に関しては、車体にリチウムバッテリを搭載して、その電力で賄う様です。ここへの充電も、燃料電池から行ないます。これにより、架線工事そのものが必要なくなる訳で、初期工事費を抑える事ができます。タンクをフルに充填した状態で600km〜800kmの走行が可能な為、割りと経済的なんじゃないかと。もちろん、タンクへの充填設備の設置は必須ですけど。ただし、かなりモジュール化されている様で、タンクそのものの交換も視野に入っているんじゃないかと。そうすれば最小の時間で再稼働が可能になるかも知れませんし。ちょっと面白いシステムかも知れませんね。ランニングコストがどうなるのかも気になる所です。
参照:Alstom unveils its zero-emission train Coradia iLint at InnoTrans
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