現在、DARPAでは小型衛星の打ち上げ方法として、大型のロケットを使う方法では無く、よりローコストで済む様な技術の開発を行なっています。その一つがALASA(Airborne Launch Assist Space Access)で、もう一つがXS-1です。前者はF-15等の機体下部に取り付けるロケットで、高空まで戦闘機で運び、そこから打ち上げる形式をとります。2段ロケットと言う事になりますが、初段の役割を戦闘機がこなしている訳です。重量は45kgまでの超小型衛星の対応ですが、軍用としては手軽に打ち上げられると言う点がいいのではないかと。たぶん、SDI計画にあったTOMATO CANNONシステムからの流用の様な気がします。
XS-1はそれと似たタイプのコンセプトで、こちらは地上発進型の宇宙往還機と、その背中に乗せた打ち上げロケットの2段式で、1.4t程度の衛星の打ち上げに対応します。こちらはALASAの戦闘機の代わりを専用の宇宙往還機でこなす様な形式で、地上に戻った往還機が数時間程度の整備で再利用できると言う点が特徴になります。往還機は無人で、ブースター無しで地上から弾道飛行高度まで上昇できます。こちらは2020年の試験を予定していますが、エンジンがネックになりそうで、ここは2019年頃に完成する予定だそうです。
スパイ衛星等を大量にあげられそうですが、地上発進型の衛星打ち上げシステムはちょっとしたロマンですからね。
参照:Airborne Launch Assist Space Access (ALASA)
参照:DARPA Picks Design for Next-Generation Spaceplane
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