これが事実としたら、ちょっと恐ろしい事になるかもしれません。現在、米空軍を始めとして、かなりの数の無人航空機が納入されており、その運用が行われています。その無人航空機の運用時間を制限しているのは、主として燃料の問題です。無限に燃料をつめる訳でもなく、無人機の空中給油はまだ聞いた事がないので、実用化はされていないものと思います。ロッキード・グラマン社とサンディア国立研究所はではこの問題を解決するための研究を行っているようですが、その一案として原子力エンジンの搭載を考えていたようです。ただし、政治的な判断があるため、実用化はされないだろうとしていますが、逆に言えば政治的な判断がなされれば原子力エンジンを搭載した無人機の実用化が進む訳で、ちょっと困った問題になります。制御できているうちはいいのですが、例えば事故で墜落したり、ミサイル等で撃墜されたりした場合、落下地点周辺を広範囲で放射性物質で汚染することになります。もしかすると、実際にはブラフであって、広範囲の汚染がわかっていれば撃墜等はされない可能性が高まると言う事かもしれませんが、そこはアメリカですから、やらないと言う事はないと思います。元々、1950年代から1960年代にかけて、米ロで航空機用ジェットエンジンの熱源として使用するための原子炉は研究されていて、当時は搭乗員の被爆と放射線による汚染被害を伴う事から、研究がキャンセルされた経緯があります。無人機ならば少なくとも搭乗員の被爆は防げる(整備員は別)ので、話がでてきたのではないかと思います。ただ、仮に原子力航空エンジンを搭載した無人機が登場すれば、1回の飛行で1ヶ月単位での滞空時間が可能になるそうです。今の所は、政治的判断から実用化はされないと言う事で、机上プランのみのようですけれど。怖いのは「政治的判断のみが枷となっている所で、倫理的な枷がかかってない所ですかね。制御できなくなった核がどれほど恐ろしいかって言うのは、昨年来の福島第一原発の状況を見ればすぐわかる事なのに。桑原、桑原。
参照:Secret Drone Technology Barred by “Political Conditions”
参照:PROJECT ACCOMPLISHMENTS SUMMARY ( PDF )
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