1930年代にイギリスはグラスゴーでテストラインがしかれた事がある、最大速度193km/hを目指したプロペラ推進式の列車が、イギリスのDailyMailで紹介されていました。時代としては昭和の初期頃のお話で、あくまでもテスト段階までという話の様です。車両は片持ち式の懸垂式モノレールのスタイルをとっており、機微の大型4枚プロペラで推進力を得ます。いわゆる櫛型式に前後にプロペラを配置した列車の名前は「RailPlane」、発明者の名前はジョージ・ペニー、この車体の実現に20年もかけたそうですが、うまく行かなかった様です。多分、振動等の乗り心地の面で難があったのと、おそらくは運用制御がうまく行かなかったのが技術的な問題ではなかったかと思います。今見ると、さすがに時代を感じさせるデザインですが、流線型の車体は美しいと思います。
多分、昭和40年代の漫画雑誌を見た方は、どこかで見た様なデザインと思ったんじゃないでしょうか?そう、漫画雑誌の巻頭特集にあった、小松崎茂画伯の描く未来都市には、チューブ列車とともに描かれる事が多かった車両によく似ているんです。既にエアカーが地を駆け、ヘリコプターが都市の上を所狭しと飛び回るはずだった未来は、結局はまだ実現できてはいません。RailPlaneも結局は実現できなかったので、二重の意味で実現できていない未来を象徴する様な画像なのですが。でも、小松崎茂ファンとしては、ちょっとだけわくわくさせてくれる、リアルでこんな者があったのかと驚かされる画像なのです。
追記:YouTubeで動画を見つけたのと、一部記事を編集しました。
参照: The 120mph propeller-driven 'Railplane'
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