Lockheed Martin社から、試作段階の航空機搭載用レーザー兵器に関する発表がありました。軍用の試作レーザー兵器そのものは珍しくはなく、航空機搭載型としてもYAL-1A等の試作機があった訳で、初と言う事ではありません。重要なのは、この試作兵器が対戦闘機戦を念頭に置いて開発されている事でしょう。先のYAL-1AはTBM/ICBMの初期加速時を狙ったアウトレンジ攻撃を主として考えており、複数のレーザーによる照準、照射によって燃料タンクの破壊を図ったものでした。こちらの試験は対戦闘機戦、対ミサイル戦等の音速クラスで飛行する対象を想定したもので、その分だけ照準や照射の短時間化と高精度化、高出力化等を図る必要があります。ただし、現在はそこまでの実射可能なレーザー兵器としての試験ではなく、低出力のレーザー光を用いた実証実験だった様ですが。2014年から2015年にかけて、60回程も行なわれた検証では汎用のビジネスジェットを用いて、ターレットからの照射や空力制御技術の実証、変形ミラーによる光学補償システム等の基礎実験が行なわれた様です。それぞれは無事に終了して、レーザー兵器の戦術航空機への搭載に一歩近づいた様です。これらの実験をベースにして、次段階では航空機搭載型の高出力実証実験が行なわれるのではないかと。タ、ターレットとは言っても、べ、別にヤマトの衝撃砲の様なものじゃないんだからねっ!
参照:Turbulence-taming Turret: Lockheed Martin Prototype Expands Laser Performance at Jet Speeds
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