Lockheed Martin社から、空軍研究所とノートルダム大学と共同開発した、航空機用の新型HEL(高エネルギーレーザー)ターレットのデモンストレーションを行ったと発表がありました。DARPAと空軍研究所向けに行った8回のデモでは、新開発のAero-adaptive Aero-optic Beam Control (ABC) ターレットが、360度方向の射線を得られたとしています。ご存知の通り、レーザーを始めとする光学兵器は、大気の状況によって光学的な影響を受けます。それは、ターレット周りの乱流も例外ではありません。それを光学的/機械的に制御して、最小限に抑えたと言うのが彼らの主張です。来年以降も、この種の装備の実験は繰り返される様です。たしかに、YAL-1では機首外にターレットを有していたので、乱流の影響をもろに受けたりした訳ですから。
実験機ではありますが、どうみてもビジネスジェットにしか見えない機体に、航空機用HELの実験装置を組み込んだのがちょっと驚きです。桁違いに小さな出力でしょうが、以前のYAL-1がボーイング747-400Fベースだったのに比べると、これだけ小さな機体に押し込む事ができたのかと驚いてしまいます。こりゃ、ICBMを国境外から狙い撃ちなんていう時代が来るで?!
参照:Lockheed Martin Conducts Flight Tests Of Aircraft Laser Turret For Defense Advanced Research Projects Agency
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