NASAのXシリーズ実験機に、最新のX-57と言うナンバーが与えられた様です。対象となったのは画像の特殊な機体で、動力は電気モーター。正式名称はX-57 で、愛称はMaxwell。多分、イギリスに向かって空中十字軍を率いて進軍することはないと思います。ベースとなった機体は、イタリアのTecnam P2006Tと言う双発機ですが、主翼には14基ものモーター駆動のプロペラが装備されていマス。内側の12基は主翼前縁から前に配置され、両翼端の2基はそれらよりも出力の大きなモーターが装備されています。グライダーの様に前後幅の狭い主翼だと思ったら、これも交換されたものの様です。これらにより、省エネルギー性と静粛性を高め、騒音を減らす事ができると言うコンセプトの実証実験機なのだそうです。この14基ものモーターに効率よく電力を配分することで、最大速度282km/h程が実現できるとしていますが、流石に速度は遅めの様です。ちょっと前に24基ものダクテッドファンを翼に内蔵し、翼ごとチルトすると言う豪快な実験機を紹介しましたが、あれはDARPA主導の為、Xナンバーは与えられませんでした。こちらではVTOL性は持ちませんが、より実用的な実験が行なわれる様です。
参照:NASA Electric Research Plane Gets X Number, New Name
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