複座式水中翼潜水艇試験中

水中翼式の小型潜水艇等、００７や帝国海軍の例を出すまでもなく、観光目的から商用の浅深度水中探査、あるいは軍事目的に至るまで、様々な用途が期待されます。特に期待されるのは観光の分野ですが、yachtpals.comが伝えるところによれば、Maltese Falconと名付けられた水中翼潜水艇が試験されている様です。この潜水艇は前後に密閉型のコックピットを備えており、乗員は最大２名。密閉式コックピットのため、搭乗者がアクアラング等を装備する必要がなく、圧迫感があまりないのが特徴です。また、細身の艇体や、比較的大型の前翼と尾翼のおかげで、パッと見には潜水艇と言うよりも、スピードボートか水中戦闘機のようなイメージを与えます。前翼の下にミサイルポットがあっても、よく単に大型のフューエルタンクがあっても、デザイン的には不思議ではないです。現在は試験中らしいので、安全な観光用の潜水艇として販売されるといいのではないかと思います。
言ってしまえば、「青の六号」のフリッパーや、「サブマリン７０７」のジュニアの遠縁と言ってもいいのですが、観光地等で活躍してくれる事を祈ります。全体のイメージは、何となく機種がF100スーパーセーバーで、主翼以降がF104スターファイターのような感じですかね？
参照：Maltese Falcon Submarine Test