過去において、何度か商品化が予告されながらも、現物が普及するに至っていないものの一つがコンシューマ向けのポータブルタイプの燃料電池です。ここに、新たに商品化に挑戦する企業が現れています。その名はLilliputian System社で、商品名は「nectar mobile power」です。燃料電池方式ならばかなり長時間の電力供給が可能なのはわかっているんですが、やはり燃料となるアルコールの取り扱いと、触媒等の劣化の問題が最後まで残っているようです。Lilliputian System社はMITを母体とするベンチャーで、アルコールをカートリッジ式にした事と、Silicon Power Cell™ technology を導入した事でこれを回避したようです。残っているのはカートリッジの供給の問題ですが、これも独占販売するのが全米に300店舗を持つBrookstone社なので、問題は少ないのではないかと思われます。何しろ、1カートリッジあたりの容量が55000mAhという途方もないものですし、カートリッジの単価は$10に満たないので、それなりに普及してくれるのではないかと。加えて、現在はスマートフォンに代表されるUSBバスパワー機器の需要が桁違いにあがっていますので、ある意味、成功は目前ではないかと思われます。カートリッジの保管の問題等は残るでしょうが、なんとか成功してもらいたいところです。
参照:nectar mobile power
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