火曜日, 8月 24, 2010

そんなにiPhoneの権利が欲しかったんですか?

以前から話が出ていましたが、正式な発表がありました。日本通信から、docomoの回線でiPhone4を使える様にするmicroSIMの販売が開始されます。ただし、国内で販売されているiPhone4はソフトバンクモバイルの回線でしか使用できない(SIMロック)ため、海外で販売されているSIMロックフリーのiPhone4を入手する事が前提となります。通話基本料金が980円、定額データ通信サービスが5280円で、月当たりの費用は6260円となります。FOMA通信網が使用できるのと、テザリング対応(通信速度上限は300Kbps)の2点が、実質的なメリットになります。
これ、ごり押しに近い状態で発売にこぎ着けた感じがあり、実際の販売は日本通信ですが、docomoの企業としての姿勢を問われかねないと考えています。確か、先月くらいの話では、海外で買ってきたSIMロックフリーの携帯電話を使うと言う点で総務省が難色を示していたと聞きますし、保証等についてはアップル社やApple社に事前の了承を得ていたとも思えません。何故ならば、彼らが販売するのはmicroSIMだけで、SIMロックフリー版のiPhone4自体を入手するのはユーザサイドですから。修理については、アップル社のワールドワイドの保証の範囲内で行ない、自社でのサポートは行なわないという訳で、かなり無責任な印象があります。いくら、アップル社の契約が厳しいとは言え、それを飲まなかったのはdocomoの体質もあった訳です。契約を飲んだソフトバンクがせっかく育てたiPhoneと言う実りを、横からかっさらおうって言うあざとさが感じられます。これで、iTunes等で規制がかかったとしたら、日本通信/docomoはどうするつもりなのでしょうか?docomoにしてみれば、iPhone4についてユーザサポートをする必要はなく、日本通信という会社も同様に行なわなければならない義務は無し。その上で、通信に関わる費用は毎月固定で得られる仕組みですから、何を言われても反論ができないでしょう。面倒な事は全部放っちゃって、自社に美味しいところだけを盗ろうとしている訳ですから。
おそらく、一月以内にはソフトバンクモバイルやアップル社から、この件についてのコメントが出る様に思います。漁父の利をねらっているのは、現在、フィールドテストが進んでいると言うCDMA2000対応のiPhone4を待っているauなのかもしれません。
参照:日本通信、ドコモ網でiPhone 4を快適に使えるマイクロSIMを発表

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