Lockheed Martin社から、レーザー兵器による無人機撃墜の動画がアップされています。米軍との契約に基づいて開発されている30kwクラスのレーザー兵器のATHENAは輸送可能な地上設置型のレーザー兵器の試作機で、無人機の30cm程の尾翼を照射して、撃墜する様子が動画に納められています。出力の30kwは軍用としては大きいものではなく、むしろ30cm程の部分に連続的に照射できたセンサ技術やトラッキング技術の検証用かな、と思います。ここで開発された技術を元に、次世代機の開発に持って行きたいと言うところでしょう。確かに、ATHENA側が振動対策等をとっていたとしても、標的は揺れているので、照射ができたとしても撃墜にかかるまでの時間が長くなります。ところが、要求されているのは短時間での撃墜なので、それを補うのはセンサとトラッキングによる集中的な照射になる訳です。これは、将来的に対ミサイル防御に繋がる技術でもあるので、米軍としては避けて通れない道と言うところじゃないかと思います。それにしても、ATHENAとは、よくこじつけたネーミングです。Advanced Test High Energy Assetの略で、機械翻訳すると高度試験高エネルギー資産だそうです。女神アテナには城砦守護神としての意味合いもあるそうなので、略称の方が先にあった感じですね。
参照:Upgraded Lockheed Martin Laser Outguns Threat in Half the Time
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