サンディスク社から,SDメモリカードの新製品として,100年間はデータの保存ができるSD WORMカードが発表になっています。これは,特殊用途向けのメモリカードで,書き込み回数は1回だけなので,いわばCD-R/DVD±Rの様なモノです。光ディスクのWORMディスクが一番近いんですが,わからんという方が多いでしょうから。一般的なフラッシュメモリは書き換え回数に制限はあるものの,何度もデータの上書きや消去が可能になっています。ところが,これだと証拠能力がない訳で,警察や消防等で使うには問題がありました。WORMであれば,書き換えができなくなるため,証拠として採用される可能性が高くなります。公的な機関で認証してもらえれば,さらに利用価値が高まるでしょう。また,安価で提供できるならば,大量に配布しなければならないアプリケーション等を記録しておけるため,従来とは違う配布メディアとしての利用も考えられてきます。
一方で,これがSDメモリの規格に適合しているのかどうかとか,互換性はどこまで保たれているのかとか、専用機が必要なのかどうかという点も気になります。一般的に使う事はまだ少ないと思いますが,将来的にはどうなるかわかりません。将来的な技術としては注目していきたいと思います。
参照:SanDisk Introduces Write-Once Memory Cards for Applications
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