本年1月末に、防衛省と自衛隊の手によるミサイル迎撃システムの実験についてのムービーを紹介した訳ですが、アメリカでも似た様な迎撃兵器が開発されている様です。もしかすると密かに技術提携しているのかもしれませんが。自衛隊のものは弾頭そのものを高起動飛翔体にして、ミサイルの弾頭にぶち当てるのを目標にしており、そのための技術検証等を行っている訳です。アメリカのは違います。Multiple Kill Vehicleと呼ばれる飛翔体は、本体自身が高起動飛翔体となりますが、実際に弾頭にぶち当たるのは子機になります。で、子機にも機動性を持たせた大型のMKVがMKV-Lと呼ばれ、言ってしまえばエルメスとビットのような感じになります。サイコミュは搭載してませんし、無人ですが。これに対して、子機に機動性を持たせず、親機は子機を打ち出すだけの方がMKV-Rと呼ばれる飛翔体です。こちらは、パブリク突撃艇みたいなもんですか。コスト的には、当然こちらの方が安く済みます。いずれにしても、発想そのものは似通っていますので、実験の状況も同じようなものになっています。そういう訳で、アメリカ版のMKVをお楽しみください。
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