現在、航空機用の原動力として注目されているのは、低価格化著しいLNGと、静粛性等に優れた電気です。軽飛行機に分類される機体には、モーター駆動の機種もありましたが、単座だったりしたために、あまり汎用性はありませんでした。Volta Volareが開発しているGT4は、そのうちの電力を利用した航空機で、2+2の計4人乗りの汎用性も持った機種です。前翼式で推進型のプロペラ配置のGT4は、全体がカーボンファイバー複合材で構築されており、重量は約1.7トン。操縦系統はタッチスクリーンが用いられた、最近の流行の形態になっています。前翼はほぼ矩形翼で、わずかに後退しているのがわかります。主翼は前縁がなだらかに湾曲したダブルデルタ形状で、ブーメランの様にも見えます。最大の特徴はEViation Driveと呼ぶ動力ユニットです。内燃機関に比べて、メンテナンス性や安全性に優れたユニットと紹介されていますが、事実上は電動モータと発電用エンジンのハイブリッド構成になっています。300馬力の主モータに加えて、23ガロンの燃料を搭載可能な180馬力の発電用エンジンが搭載されるため、ちょうどハイブリッドカーに似た様な構成をとっています。搭載されているバッテリはリチウムポリマータイプ。日本ではなじみがありませんが、個人所有の航空機が普及している米国では、今後も同形の機体の開発は進むんじゃないでしょうか。
参照:Volta Volare
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