映画「エイリアン」で登場した動体センサーは、移動する物体を検知して、その数や距離を表示する装置で、壁等の向こう側であろうと検出する謎の装置でした、当時は。それの元になるかもしれないデバイスがL-3 Cyterra社から発表され、実際に販売が行われる様です。RANGE-Rと呼ばれるこのセンサは、壁の向こうにある移動体を検出する装置で、その数や動いている物体なのかどうかを判断する事が出来ます。つまり壁の向こう側から、建物の内部にいる人間のおおよその数を把握できる事になります。人質奪還等の軍事行動には便利でしょう。犯人側としては、わかりにくい様に窓のない部屋等を占拠しても、動いてしまえば行動が丸見えになってしまうという訳です。原理としてはドップラーレーダーと同じ様で、レーダー波を発進して、その反射波を分析する事により、壁の向こう側の大きく移動している物体と、わずかに移動している物体を95%の確率で検出できるそうです。検出範囲は15m程で、検出に要する時間は3秒程。重要なのはサイズで、69mm x 102mm x 226mmと片手に持つ事が出来ると言う点が特徴です。問題があるとすれば、動いている物体にしか反応がない事と、壁材によっては正しく状況が確認できない事がある点でしょうか?
参照:RANGE-R® Theory of Operation
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