mercurynews.comによれば、NASAからボイジャー1号が太陽圏の果てに到達しつつあると発表があったそうです。太陽圏(ヘリオスフィア)とは太陽風が到達する範囲の事で、現在地球からもっとも遠くにある人工物体になっています。ちなみに、2番目に遠い距離にあるのがパイオニア10号、3番目がボイジャー2号です。最新の観測では、太陽風の影響がほぼゼロになっており、これは太陽圏の果てに近づきつつある証拠なのだそうです。ここを突破すると、次はボウショックと呼ばれる磁気圏と周囲物質の境界領域にはいります。なお、大容量の原子力電池が搭載されているため、ボイジャー1号の機能停止は2020年頃、同2号の機能停止は2030年頃と予想されています。もっとも、発射から既に33年目になるため、既に全観測装置の電力を同時にまかなえない様な状況らしいのですが。
成果を持って帰ってきたはやぶさが今年は話題になりましたが、今なお孤独な旅を続けて、地球に観測結果をもたらしているボイジャーの事も忘れないでください。
参照:NASA: Voyager 1 nearing edge of solar system
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