以前にシコルスキー社の実験機X2が速度記録を更新したと紹介しましたが、その際に開発された技術を転用した軍用ヘリS-97"Raider"を発表していました。同軸二重反転翼が採用されているために、高さがあるのやむを得ないという事で。S-97"Raider"は水平飛行時巡航速度が407km/hと、ヘリコプターとしては群を抜いた速度を有しています。超過禁止速度に至っては実に444km/hで、UH-60ブラックホークの357km/hやコブラ系最速のAH-1Zヴァイパーの411km/hを大幅に上回ります。搭乗人員はパイロットが0〜2名(?!)、兵士は最大6名まで乗り込めます。パイロット0名という事は、無人飛行も視野に入っているという事でしょうか?武装も.500 cal ガンを標準装備して,2.75"ロケット弾ポッド、7.62mmガンポッド、ヘルファイヤミサイル等を搭載予定です。
従来のUH-60等と比べると外部確認用の窓が少ないのが目につきますし、全体が非常にスマートに見えます。
確か、陸自の戦闘ヘリのAH-1Sがそろそろ退役になるはずで、AH-Xの選択が迫られているはずですが、開発時期と価格によってはRaiderも検討の対象にしてもいいのかもしれません。
参照:Sikorsky S-97 RAIDER™ Aircraft
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