日経プレスリリースで、鳥取大学の三浦典正准教授率いる研究グループが、癌細胞を正常幹細胞へ容易に形質転換できる事を発見したと報じています。ものすごく乱暴に書くならば、がん細胞をもとの細胞に近い状態に戻す技術と言う事です。研究としては、複数のRNA分子を用いて癌治療を行う手法が報告されていますが、今回発表されたのは単一のRNA分子を用いるのが特徴です。現実にはこれから治療薬の開発が始まる訳ですが、これは悪性がん細胞の治療への一つの道を開くモノになるかも知れません。現在確認されているのは肝癌細胞ですが、これが他の癌細胞にも適用可能となれば、癌治療が著しく進歩するのは間違いありません。これからが大変だと思いますが、研究グループにはがんばっていただきたいと思います。
参照:癌は容易に正常細胞や良性細胞へ変換できることを発見
参照:Hsa-miR-520d induces hepatoma cells to form normal liver tissues via a stemness-mediated process
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