現時点で、宇宙往還機であるスペースシャトルは全機退役しておりまして、ISSの宇宙飛行士の交代は唯一ロシアのソユーズに頼っている訳です。物資に関しては、日本を始めとした各国の無人貨物機がその役を担っているので、さしたる問題ではないのですが、人員の交代についてはわずかな人数ずつしか行えないとも言えます。そこで、Sierra Nevada社が開発しているのがDream Chaser。小型の人員輸送を主として考えられているシャトルです。全体がより丸まったリフティングボディ機として設計され、主翼の上反角が半端ないです。乗員は7名で、機材の輸送はあまり考えていないために小型化されています。現在は空中投下等の実験が行われており、2017年の運用開始に向けて開発が進んでいます。
えーと、古い特撮ファンには、どこかで見た様なデザインに見えるでしょう。そうなんです、この機体は初代「ウルトラマン」劇中で活躍した、通称三角ビートルにそっくりなんですね。もちろん、三角ビートルはより直線的で、幅広のデザインでしたが、極端な上反角のついた翼に、垂直尾翼付きと言う配置も似ています。いやいや、50年程も経って、ようやく時代が科特隊に追いついた訳ですよ。もっとも、NASAのリフティングボディ実験機では、昔から採用されていた形状なんですけどね。
参照:Sierra Nevada Corporation
0 件のコメント:
コメントを投稿