昨年、ヒッグス粒子が話題になりましたが、CERNから反水素原子の生成に成功したと言う発表がありました。現在進行中の Atomic Spectroscopy And Collisions Using Slow Antiprotons Experiment(低速反陽子を利用した吸光分析と衝突に関する実験)、略称をASACUSA実験と呼ばれる実験で、反水素原子のビームの封じ込めに成功したと言う事です。反陽子や陽電子と言う個々の要素については過去にも生成が行われた事がありますが、原子と言う形式での生成は初めてです。これは反物質の基本的な原子になり、反物質に関する研究が進む事が期待されます。反物質といえばSFの世界では兵器や、動力源として描かれているもので、現実にはまだ先の話だと思ってましたけど、研究も進んできているんですね。なお、この実験が理化学研主導で行われたため、ASACUSA実験とは浅草をもじって命名されたと思われます。略称には無理矢理感がありましたね。
参照:Antimatter experiment produces first beam of antihydrogen
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