SF映画や小説に多く登場する設定の「上下左右方向に自在に移動するエレベータ」ですが、現実に出来ない事ではないのでしょうが、物理的/機械的にスムースに動きそうにないのと、安全面との兼ね合いから、いままでは商品化されては来ませんでした。従来のエレベータは縦方向の筒の中に一つのエレベータボックスがあった訳で、これが上下方向に移動する事で輸送を行っていた訳です。一部には縦方向に2期のボックスが並んだツィンモデルはありますが、あまり効率が良くない事もあって、普及していません。ThyssenKrupp社が開発したMULTI elevator technology を使用すれば、それが出来るかもしれないという事で、発表がありました。このMULTI技術のキモはリニアモーターの様で、ボックスごとに移動方向を変更したりも出来る様です。これならば効率も良くなりますし、移動範囲も広がります。反面、移動範囲が広がるのは目的地への指定が面倒になり、かえって時間がかかる様な状況になるかもしれません。路線バスの様な運用が必要かも知れませんねぇ。
参照:ThyssenKrupp develops the world’s first rope-free elevator system to enable the building industry face the challenges of global urbanization
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