先にDARPAが発表した、戦闘機による低軌道衛星投入システムのぱくりと言う訳ではないんでしょうが、Virgin Galactic社からも同社のWhiteKnightTwoを利用した低価格の低軌道衛星投入システム「LauncherOne」の開発がアナウンスされています。最大積載重量が225kg程度なので、小型の衛星のみと言う制限がつきますが、それでも地上発射型よりも低価格で済む事が期待されます。現在の地上発射型の打ち上げシステムでは、複数の衛星の相乗りが行われている事も多く、逆にスケジュールもそれにあわせられる事が多いと考えられています。小型の衛星ならば、こちらの空中発射システムの方がスケジュールに余裕ができますし、コストも安価に抑えられて良いのではないかと。WhiteKnightTwoは、元々、SpaceShipTwoの母機として開発され、実用上昇限度が2万メートル前後と言う機体ですから、空中衛星発射システムの母機としても利用できない事はないのですが。多分に、B-29から射出されたX-1の如き威容か、B-52から発射されたX-15の様な景観かも知れません。タイミング的にはDARPA発表の後だったので、それをチェックしたと見えなくもないと言うのが残念です。現在はSpaceShipTwoがクラッシュしており、再生産に当たっているはずなので、その間のつなぎにと言う気持ちはわからないでもないですけれど。
参照:Virgin Galactic Opens New Design And Manufacturing Facility For Small Satellite Launch Vehicle, LauncherOne
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