火曜日, 7月 17, 2012

レーザー光給電システムは小型UAVの飛行時間を延長する

LockheedMartine社から、LaserMotive社と共同で小型UAVのSTALKERを48時間も飛行させるためのレーザーパワーシステムのデモを行ったと発表しています。太陽光発電衛星等という大型のシステムを持ち出すまでもなく、超遠距離に効率よくエネルギーを伝送する手法として、レーザー光が有望であるというのはよく知られた話だと思います。確かに、家電メーカー各社が採用している電磁誘導方式の方が効率が高いのは確かですが、それは近距離においてのみ。正確なトラッキングが可能ならば、拡散の少ないレーザー光によるデータ転送の方が効率が高くなる訳です。三式機龍(メカゴジラ)では戦闘時の稼働範囲が大きいため、マイクロウェーブ送信で電力供給されていましたが、STALKERの様なUAVならレーザー光でも大丈夫という訳です。まぁ、悪く言えば、STALKER自体が十分に小型のUAVで、電力消費がそれほど高くないという前提がある訳ですが。例えば、この成功によって、すぐにグローバルホークのような大型UAVがレーザー光送電システムを採用して、地上からの給電システムのみでの飛行が可能になると言う事はあり得ないでしょう。ただ、今までは夢の送電システムであったレーザー光給電システムが、SFやアニメの世界の出来事ではなく、現実のものとして実用化に一歩近づいたのは事実だと思います。
参照:Laser Powers Lockheed Martin’s Stalker UAS For 48 Hours

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