思いがけず、デュアルローター方式のヘリコプターについて書く事、3回目になります。私の世代では同軸二重反転ローター式ヘリと言えば、ソ連(当時)のカモフ設計局の機体しか知られていませんでした。実験機ではなく、実用機としてです。だから、最初にX2ヘリの話を聞いた時には、そのブラッシュアップモデルかと思ったものです。現在は、そのカモフ設計局もブランド名を残して合併してしまい、独自の企業ではなくなっていますが。こういうところにも、ソ連崩壊の余波がでてきていたんですねぇ。現時点で、最後にして最新型の同軸二重反転ローター式ヘリコプターがKa-226Tになります。軍用/民間用のいずれもありますが、対戦車用と言う訳ではなく、汎用のヘリとして運用されている様です。形状からすれば、こちらの方がマットジャイロに近い本体になりますけど。まぁ、運用目的が近いと、似た様な形状になるのは必定。それまでのロールスロイス社製Allison Model 250(450馬力)ターボシャフトエンジンを、チュルボメカ社製Arrius 2G1(580馬力)に変更して性能を向上させたモデルで、最高速度は250km/h、巡航速度は220km/hで飛行可能です。貨物室内に1.2t、外部懸架式で1.5tの貨物を搭載する事が出来ます。航続距離は、内蔵タンクのみで600km。ホバリング高度は4100m、実用巡航高度は5700mになっています。ヘリコプターとしては、二重反転ローター方式以外に特筆する事はないのですが、やはりテールローターがない事で、後部にハッチが用意できている様で、それなりに利用価値が高い気がします。
参照:Ka-226T
0 件のコメント:
コメントを投稿