日本で難病(特定疾患)に指定されているパーキンソン病は、未だに根本的治療法が確立されていない難病で、主として運動系の症状が知られています。その症状の一つから書字困難になる事があるのだそうですが、それが軽減されるかもしれないペン「Arc Pen」が製作されたとFast Companyが伝えています。原理はそれほど難しくはなく、単純にバイブレータが組み込まれたペンになります。それも、試作段階ならばわかり易いのですが、発表された物は曲面を多用したデザインなので、それとはわからないでしょう。このバイブレーションの効果により、筋剛直や安静時振戦が緩和されるのではないかと。普通に考えれば、ペンが揺れている訳ですから、まともに文字が書けるとは思えないのですが、特殊な事情の場合にはそうではない様です。動画をみていただければわかりますが、使用前にはかなり乱れていた文字が、使用後の記述ではまともに読めるまでになっています。もちろん、これでパーキンソン病のすべてが解決する訳ではないのですが、少なくとも、症状の一つが緩和されるケースがあるのは間違いない様です。
参照:A Pen For People With Parkinson's
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