熊本を中心にして、大規模地震が連続的に発生している訳ですが、海外のサイトで小松精練社の耐震補強材としての熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」が紹介されていました。これは、炭素繊維を芯材として、外装に合成繊維や無機繊維を用い、さらに熱可塑性素材を含浸させると言う複雑な工法で造られた素材で、これを編み込む事で引っ張り強度に優れた耐震補強材として利用が可能になったものの様です。画像で言えば、地面とビルを繋いでいる白い糸みたいなものがそれです。耐震補強材としては異例の軽さで、約160mで12kgしかありません。にも関わらず、鉄筋や鋼材等よりも強い強度を持つので、耐震補強材としては適切と言う事になります。また、外装だけでなく、内装にメッシュ状に編み込んだ壁で間仕切りプレース補強工法をとる事も可能としていますので、内外からの耐震補強が可能になります。ただ、あくまでも補強と言う事であって、建物そのものがある程度以上の耐震要件を満たしていなければ意味をなしませんが。また、あまり高い建物だと、外装補強は厳しいかも知れません。今回の熊本地震は中央構造線に沿って振動が伝搬した感じなので、他の地方であっても、これを機会に耐震補強を重ねたいと言う方々は問い合わせた方がいいかも知れません。
参照:熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」
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