WWIIでドイツ軍が開発した兵器の一つにゴリアテがあります。一対のキャタピラを備え、遠隔操作可能な移動地雷とでも言った方がいい兵器でした。エストニアのMilrem社が開発している「THEMIS」はその直系と言ってもいい車体の様です。ゴリアテよりはだいぶ大きそうですが。シンガポール航空ショー2016で公開された車体は、二つのキャタピラの間を一枚板で繋いだかの様な形状で、この板の上に用途に合わせたモジュールを搭載する事ができます。もちろん、キャリアとして荷物を運ぶ事もできますし、機関砲を搭載して拠点防御にも使う事ができます。幅は可変の様なので、おそらく両方のキャタピラは独立して動作するものと。動画を見る限り、キャタピラのおかげもあってか、雪上での走破性能も高そうです。逆に、人が操縦するスペースはまったく無く、完全に自律運転か外部からのコントロールになります。動力源はキャタピラの内側に配置されていると思われ、最高速度は25km/h〜35km/h。早ければ、年度末には商品としてリリースされるらしいです。こんな血まいのが大挙して押し寄せてきたら、勝てるのは先行者の大群くらいでしょうかねぇ。
参照:Milrem PRODUCT DEVELOPMENT
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