自転車のフロント側ギアと言うと、我々はペダル軸に直結しているものを想像し、その角速度はペダルと同一であると信じています。だから、ギアチェンジと言うと、必ずチェーンの位置が内側あるいは外側のギアに移動すると言う動作を想像します。だからローギアでスタートしたい時には、止まる直前にギアをローにしておくか、一瞬のタイムラグを覚悟しなければなりませんでした。Efneo社のフロントギアはそう言った概念とは違う設計思想になっている様です。まず、3段のフロントギアGearboxには、チェーンをかける歯車が一つしかありません。ローギアがペダルと同じ速度で回るのはわかります。ところが、2ndギアでは43%、3rdでは79%高速に回転します。これは内部にさらにギアがあり、これを切り替える事で最外周にあたるギアの回転数を変えている様です。チェーンの移動のタイムラグのない迅速なギアチェンジや、チェーンの調整も必要がありませんし、ローギアからのスタートが可能になっています。ギアボックスそのものは、通常の3速ギアに比べて200g、1速ギアに比べて400gの重量増になりますが、この程度は全体の重量からは無視できる範囲でしょう。メカニズムは気になりますが、それ以上に通常の自転車の乗り心地が向上するメリットは大きそうです。現在は予約受付中だそうです。
参照:Efneo's Gearbox
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