AirBus社から旧Eurocopter社が開発していた高速ヘリコプターEurocopter X3の後継機にあたる「Racer」が発表されています。X3は浮上用のメインローターの他に、前進用の2基の牽引式プロペラを装備した独特の形状で、最高速度430km/hを記録した機体でした。多分、実証機としては、世界2位の記録です。このRacerは、それをベースにして、前進用のプロペラを牽引式から推進式に変更し、小翼を下反角付きの1枚からボックスウィング形状にしたかの様な機体デザインです。エンジンはX3と同じロールスロイス/チュルボメカのRTM322を2基搭載しますが、新たにエコモードを搭載する事で一方のエンジンの電気的なオン/オフを行なう事ができる様になっており、省エネルギーに貢献するとしています。目標とするのは巡航速度400km/h以上で、実際には2018年からの組み立て、2019年の初飛行が予定されています。シコルスキーのX2が軍用のS-97になった様に、コンセプト実証機から実用機へと踏み出した様ですね。
参照:Airbus Helicopters reveals Racer high-speed demonstrator configuration
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