Virgin Galactic社から、新たな衛星打ち上げ事業について発表があった様です。ホワイトナイト2の墜落事故以来、次の一手をどう打つかが楽しみだった訳ですが、衛星打ち上げ事業の立ち上げになった様です。ただし、多くの企業が地上発射型のシステムを構築している中、同社が選んだのは空中発射タイプです。大型ジェット機で成層圏まで運び、そこからロケットで衛星を発射する形式をとる様です。いわば、X-1とその母機であるB-29とか、X-15とその母機であるB-52と言いましょうか、米軍としては実績のある方式です。これに使用されるのは、Virginグループ内のVirgin Atlanticで使用されていたボーイング747-400を改造した機体です。ある意味、リサイクルによるローコスト化も見込める訳です。これにより、衛星の発射時のコストを抑え、発射時の天候に左右されにくくなりますが、搭載可能な衛星の重量等に著しく制限が加えられる事になります。実際、搭載可能な衛星の重量は、最大400kgだそうです。我が国が誇るH-IIAロケットの最大積載重量が15t(低軌道)なので、それに比べると圧倒的に少ない訳です。また受注から発射まで24時間あればできるそうですから、小型衛星の発射の予備としてもいいんじゃないかと。
参照:Virgin Galactic Welcomes ‘Cosmic Girl’ To Fleet Of Space Access Vehicles
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